山形の道の駅に誕生した東北最大級のコンクリートパーク。それが寒河江スケートパークだ。 「とりあえず作った」的な公共コンクリートパークが多い中で、この寒河江パークは本気で作られた本物のパークだ。 全国的に見ても、これほどのパークはそうそうないぞ。 ちなみに寒河江は「さがえ」と読む。 |
寒河江パークはあまりにも広く、沢山のセクションがあるために一つ一つのセクションを解説するのは困難。 なので大まかに説明する。あとは写真からどんなものか判断してほしい。 セクションは大まかに分けると、上段と下段にエリアが分けられる。 パーク入口からすぐ目の前は下段のエリア。こちらは全体的に低めのセクションが多い。 「低い」と言っても、このパークからすれば・・・であって、ヘタな公共パークより全然高いと言える。 下段エリアは定番のセクションが多く、どちらかと言うとパークらしいセクション。 ただし普通のパークならば受けとなるセクションはクォーターだが、こちらは全てボウルとなる。 全ての受けがボウルなので、戻りラインも自由度が高い。 それだけに各スケーターのラインが読み辛く、衝突の可能性も少なくない。 高さも万人向けなだけに人気が高く、混雑しやすい。 初心者はこのエリアで練習する事になるだろうが、非常に入りにくいかもしれないなぁ。 初心者は空いている午前中に来て練習した方がいいと思う。 中央のバウアーボックス(モヒカン)の左端(?)はRtoR。このパーク唯一のファンボックスと言える。 他に、縁のボウルを使って飛ぶ事もできるだろう。 |
モヒカンなどのレッジ、レールはそれなりに滑る。 ボウルのコーピングは・・・・絶望的に滑らない(2008年現在)。 ボウルの他にはスパイン状のセクションも多く、テクニックがあれば連続して飛ぶ事もできるだろう。 また、全ての縁がボウルなだけに、球面を活かして連続して漕ぎ続ける事もできるだろう。 |
各コーナーにも様々なセクションが置かれている。 ラウンドカーブ(Rが付いたカーブ)なども多く、ボウル以外でもクセのあるグラインドが楽しめる。 色が同化して見辛いとは思うが、写真右のセクションは「おっぱい」としか形容しようがない形状。 「どこからでも飛べるジャンプランプ」として楽しもう。 |
パーク入口から見て左方向にあるエリア。 こちらは初心者専用セクション群と言える。 このパークの中では一番低いR。 あまり使う人もいない。 初心者はここでRの感覚をつかむのがいいかもしれない。 ・・・とは言え、この三連おっぱいはどう使えば・・・・ |
写真左は3連ウェーブ。写真右はレールやボックス。 レールやボックスなどの扱いやすいグラインドアイテムはスケボーにも人気なのか、それなりに滑る。 ・・・・ちなみに。 当パークはワックス禁止という事になってる。ワックス塗っちゃいけないんだって。 しかしながら・・・・レールはどう見ても塗ってるとしか思えないのだが・・・・ 一応はワックス禁止って事になってるので、状況・空気を見てアレとかソレとかするようにしよう。無用な争いはしないようにな。 |
上段、下段のエリアの継目には高低差を活かしたセクションがある。 非常に珍しいウェーブ状のカーブボックス(ハンドカーブ?)。浮遊感のあるグラインドが楽しめる。 その隣にはハンドレールが。本物のハンドレールのように階段があるタイプだ。それだけにちょっと危険度が高いかもね? 両セクションともそれなりに滑るコンディションだ。 |
こちらは上段のエリア。ボウル(プール?)は非常に深く中上級者向けだ。 全てのボウルにはバーティカル(垂直面)があるのでエアにも向いている。 写真中央付近の浅いボウルはお手軽そうに見えて、これはこれで結構難しかったりする。 パークが上段・下段に分かれているのは、この深いボウルを掘るための高さが必要なためだ。 |
セクションがあまりに大きく、写真に納まりきれないので全体像がわからないと思うが、あとは自分の目で確かめてくれって事で。 巨大なボウルは「H」、もしくは「工」のような形をしている。中央の部分はあえて浅く作ってあって、この部分ではミニランのように使う事もできる。 浅いと言ってもそこらのミニランよりはるかにデカいが。 そしてなによりも残念なのが、このボウルのコーピングは・・・・ 中央の擬似ミニランゾーンのコーピング以外は絶望的に滑らない。滑らないとか言うレベルじゃない。完全に錆び付いている(2008年)。 難易度的に高いせいもあるのか、スケボーの人もほとんどコーピングを使用してない印象だ。 |
ボウルの大きさは小型のバート(ハーフパイプ)並の大きさがある。 上手い人ならばボウルのRだけで漕ぎ加速できるかもしれないが、 スケーティングしないと結構厳しいかも・・・・ バートが得意な人ならば十分に楽しめるだろう。 |
ボウルのすぐ横にはヘビのように曲がりくねったラウンドカーブがある。 こちらのコーピングはまぁまぁ滑る所もある。ボウルに面した部分は錆びてるが・・・・ ボウルからのディザスターも可能?ただしボウルにはバーティカルがあるのでかなり難しいと思う。 ディザスターが成功しても滑らないと思うしね・・・せいぜいロックか。 ボウル・カーブに付いているコーピングはほどほどの太さの炭素鋼。 ほどよい出っ張り具合でウィールが詰る心配はない。フルフラットでも問題はないだろう。 ナイター施設もあり、夜も快適に滑る事ができる。むしろ夜の方がコントラストがハッキリして見やすいかも? 寒河江スケートパークはさすがに規模としてはもの凄い。これほどのパークは東北では唯一と言ってもいい。 パーク創立当初は「ワックス禁止」だったようだが、現在はOKになったとの噂が・・・? 注意書きにもワックス禁止との記載があったようだが現在は消されている。 が、スケボーメインのアウェーだけにワックス塗りは空気を読んだ方がいいかもしれない・・・ |
パークは「最上川ふるさと総合公園」の一部。 アクセスは・・・・うーむ・・・・ 高速道路を利用の方は寒河江SAを降りればすぐ目の前がふるさと総合公園だ。 公園内はかなり広いからパークを見つけるのはちょっと苦労するかも? パーク利用料金は一日500円という破格の値だ。一ヶ月券とかはもうちょっと安くていいとは思うが・・・ ナイターは夜9時まで可能。また、パーク受付で出前で昼食等を頼む事もできるようだ。 最上川ふるさと総合公園の住所は・・・・ 〒991-0041 寒河江市大字寒河江字山西甲1269 TEL 0237-83-5195 TEL 0237-85-8751(スケートパーク直通) 最上川ふるさと総合公園HP |